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終末系ロードムービー。映画「ザ・ロード」をレビュー。ネタバレなし。

皆さんこんにちは。

映画の「ザ・ロード」を見ました。

原作通りのストーリーは言うまでもなく、映像が際立つ良い映画でした。

 

 

 

作品紹介

あらすじ

舞台はアメリカ。

戦争や、自然災害などの大きな災いによって、文明は崩壊。

ほとんどの動植物も絶滅し、残されたのはごく僅かの人々のみとなった世界です。

主人公は、父と男の子の2人。

2人は、気候変動による気温の低下から逃れる為に、ひたすら南に向かって歩き続けます。

荒廃した世界での、飢えや、生き延びた人々との争い。

様々な困難を乗り越えながら、父と子はただ歩き続けます。

 

概要

基本的には原作通りの内容です。

ただ、映像で情報を得れるので映画の方が観やすいですね。

原作はあまりにも鬱屈とした感じが続くので、原作を諦めた人は映画の方が良いかもしれません。

ちなみに、原作についてはコチラの記事をご覧になって下さい。

 

 

この映画の見どころ

原作とほぼ同じないようなので、ここではストーリーについては言及せず、視覚から情報を得ることが出来る映画ならではの見どころを挙げたいと思います。

 

まずは映像美が見どころです。

パッケージから見てもわかるように、もうずっと灰色の世界ですね。

基本的に、なぜこのような世界になったのかはそこまで詳しく言及はされていませんが、きっと大きな戦争があったのだろうということは予想出来るような世界観です。

ただ、この灰色の世界観の映像がとても奇麗ですね。

なんていうのか、水墨画が美しいみたいな感覚なんでしょうか。

父と子の2人っきりで、灰色の世界を旅する映像は、どこか純粋で清廉な感じすらします。

 

また、洋服の汚れや、空き家の朽ち方などの細かいデティールも見どころですね。

特に感じたのは、靴の壊れ方。

ずっと歩き続けるので、靴がボロボロになるんですが、その感じがとても自然。

今ボロボロにしましたよって感じじゃなく、本当にずっと履いていたような感じです。

こういう細かいところが、映画に説得力を与えているのだと思います。

 

 

この映画のここが残念

特に残念なところはありません。

ただ、小説よりもボリュームがどうしても少なくなってしまうので、小説よりも閉塞感みたいなものが薄く感じます。

そのかわり、小説よりもかなりとっつきやすいので、一長一短です。

 

 

この映画のおすすめ度

★★★★☆

星4つでかなりおススメ出来ます。

 

小説から入るのはもちろん、小説をリタイヤした人でも観やすい映画なので、良ければご覧になって下さい。